持つもの

持つもの彼と私は無言のまま、私の家で向き合って座っていました。

沢山話をしていて、こんな無言の時間なんて私たちの間に存在したことは無かったなあ・・・
などと考えていた当時の私。
彼と私は静かに向き合って別れ話をしていました。

私たちが知り合ってからというものの、ほとんど間も無く会い続けていました。
彼のことを会うたびに好きになっていく自分を感じていましたし
彼が私に対して好意を抱いてくれているのも感じていました。
片思いの段階ではありましたが、そんな日々は私にとっての大きな幸せでも会ったのです。

そうして私たちは付き合い始めました。
付き合う前までは軽い話しかしていなかったのですが、付き合っていくうちにその人の深いところまで
知るようになりますよね。
それを受け止めていってこその恋愛関係なのですが、2人それぞれが抱えていた深いものは
そうとう大きなものだったのです。
お互いに持つものが大きくて重たすぎたのでしょう。
それらを捨てきれずにここまでやってきた私たちは不器用同士でした。

お互いに持つものが多すぎてしまったんだ。
そんな感覚でした。
彼と居ることも辛く感じるようになって行きましたし、彼も恐らく同じ気持ちであったと思います。
過去を過去だと処理できるほどの力が当時の私たちにはありませんでした。